2010年12月03日

LEDプロジェクタを買うならRGB LED方式がいい

プロジェクタの方式というと普通はDLPやLCOSといった素子の違いが重要ですが、LED光源のプロジェクタではもっと重要な点があります。それは、光源が白色LEDなのか、それともRGBの3色LEDなのかという点です。

白色LEDを使用したプロジェクタは、HIDランプを使用する通常のプロジェクタと同様に、RGBのカラーフィルタで光を3色に分離して使います。対してRGB LED方式は、赤、緑、青の3種類のLEDを使用しています。

RGB LEDを採用した製品は、3LCD方式のSamsungのF10Mを除けば、ほとんどがフィールドシーケンシャル方式を採用しています。フィールドシーケンシャル方式とは、画像をRGBの3色に分解し、R成分だけの絵、G成分だけの絵、B成分だけの絵を超高速で切り替えることでカラー表現をする方式です。以前から単板DLPプロジェクタで使われていた手法です。各色が非常に高速に点滅していますが、人間には残像ですべての色が混ざったカラー画像に見えます。

フィールドシーケンシャル方式(イメージ画像)

白色LEDを採用した製品は、ほとんどがRGBのサブピクセルごとにカラーフィルタで色を分離しています。

白色LEDプロジェクタの映像(イメージ画像)

どちらの方が優れているかというと、LEDプロジェクタに関してはRGB LED方式でしょう。

LEDは光源が元々R,G,Bの色がついているので、カラーフィルタを使わなくても三原色が得られます。白色光源からカラーフィルタで三原色を得る場合は必要ない成分を捨てるので光の利用効率が悪いですが、3色LED方式はフィルタを通さないので光源からの光をすべて利用できます。

また、LEDには本来白色というものはなく、白色LEDは青色LEDに黄色の蛍光体を混ぜる等の方法で作られていて、これで得られる白色光の成分は青と黄色が主体で、フィルタで三原色に分けるには適していません。

白色LEDの成分(大雑把なイメージ)

解像度の面でも、白色LEDは不利になります。カラーを表現するにはR,G,Bの3種類の画素が必要になるので、同じ集積度のパネルでもフィールドシーケンシャル方式に比べると3分の1の解像度になってしまいます。

ただし、フィールドシーケンシャル方式にも、色割れ(カラーブレーキング)という欠点があります。映像を見ているときに頭や目を動かすと、本来ピッタリ重なるはずのR,G,Bの映像がズレてしまい、ズレた部分が虹色のノイズのように見えてしまいます。

色割れの欠点はありますが、画質は圧倒的にRGB LEDの方がいいです。YouTubeにある3MのMPro110と120の比較映像を見ると、その差は一目瞭然です。

左側がRGB LEDのMPro120、右側が白色LEDのMPro110です。私が以前購入した白色LEDのLCOS機もMPro110と同じような映像でした。

LCOSデバイスを作っているSyndiantの比較も分かりやすいです。(ここで比較されているDLPはちょっと古いが)

Syndiant – World's Smallest, Highest Resolution imagers for Pico Projectors | News

少し前まではLCOS機は白色LEDが多かったですが、最近はLCOSでも3色LEDを採用する機種が増えています。DLP方式の機種は全てRGB LEDとなっています。

現行機種でRGB LEDを使用しているプロジェクタをまとめてみました。

メーカー 機種名 方式 明るさ 解像度 HDMI
3M MPro120 LCOS 15 640x480  
3M MPro150 LCOS 15 640x480  
3M MP160 LCOS 30 800x600  
3M MP180 LCOS 30 800x600  
サンワ 400-PRJ002 LCOS 12 640x480  
サンワ 400-PRJ005 LCOS 14 640x480  
Acer K11 DLP 200 800x600
Acer C20 DLP 20 854x480
加賀コンポーネント KG-PL011S DLP 200 800x600
加賀コンポーネント KG-PL021X DLP 300 1024x768
ランサーリンク Finemini860 DLP 100 800x600
Optoma PK201 DLP 20 854x480
Optoma PK301 DLP 50 854x480
Optoma PT100 DLP 50 854x480  
AAXA M2 LCOS 110 1024x768
iSival MP720B1 LCOS 60 1280x768

(国内で入手可能な機種と、国内流通していないが注目に値する機種)

私が一番注目しているのは、AAXA M2です。解像度が1024x768でHDMIも有り、価格も手頃です。現在eBayで日本に発送してくれるお店で、$376+送料$30で購入できます。ただし、HDMI入力でのアスペクト比に若干の問題があるようです。

ランサーリンクのFinemini860は、ちょっと前のK10あたりと同程度のスペックですが、この性能でファンレスらしいです。

3MのMPro120は現在かなり値崩れしているので、ちょっと試してみたい方にはいいと思います。この機種は騒音も少ないと評判ですし、寝る前にベッドで天井投影で見る場合はこのくらいの明るさがちょうどいい感じです。

2010年12月03日 【PC環境・周辺機器】 | コメント(0) |
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