2007年10月18日

C++ Codeing Standards

この本の内容はEffective C++に良く似た形態で、短い文の格言と、それに対する詳しい説明から成っています。

Effective C++はあくまでもC++の言語仕様や標準ライブラリの範疇での説明しかありませんが、こちらの本は標準ライブラリの実装の悪い点の指摘があったり(basic_stringが103個ものメンバー関数を持つ不必要に巨大なクラスである点等)、標準ライブラリから飛び出てboostライブラリの紹介があったりします。boostの紹介は、標準ライブラリでは対応できない部分だけで、必要以上に押し付けてきたりしないので、boostに興味がなくても安心して読めます。

Effective C++と比べるとこの本の方がより実践的で、たんに奇麗事を並べているだけでなく、現実的なことが書かれています。例えば一番最初の項目は「些細なことにこだわるな」で、プログラミングのプロならば自分の書き方と少々違っているコードでも簡単に読み書きできるはずだから、必要以上にコーディング規則を押し付けないということが書かれています。また、ほとんどの項目に例外事項の説明があり、その規則を適用する必要がない、あるいは適用すべきではない状況の説明もあります。

ただし、C++を勉強中の人がEffective C++とこの本のどちらかだけを読むとしたら、私はEffective C++を薦めます。Effective C++は、まだ自分でクラスをうまく定義できない人に向いている本で、C++ Codeing Standardsは一通りクラスが使えるようになった人に向いている本だと思います。

2007年10月18日 【ブックレビュー】 | コメント(0) |

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